TAMAJUN Journal

「華麗なる一族の素顔」~都倉賢選手

Tweet about this on Twitter0Share on Facebook64

都倉賢写真(一人笑顔)

倉都 ほんと、コンサドーレというか、北海道を全国に発信していきたくて。事実、超が付くほど寒いけど、めっちゃ住みやすくて。今札幌で土地を探してる。永住路線(笑)早く遊びに来てよ。本当最高だから。

玉乃 あの『得点』にしか興味がない都倉がそんなに『北海道』を愛しているなんて。

都倉 うーん。確かに神戸に在籍していた時も草津時代でたくさん点を取った名残で、自分が活躍できればいいというところが確かにあったかも。結果が伴えばよかったのかもしれないけど、当時エゴだけ通そうとしていたから監督からすると使いにくかったかも。コンサドーレに来て初めて、『チームを勝たせたい、負けたら自分のせい』という責任感がどんどん大きくなっていって。今は、勝利に必要にはなにが必要かというところを逆算してプレイできるようになった

点が取れない恐怖

玉乃 自分の得点よりもチームの勝利?

都倉 うーん。チームとしてはそれでオーケーなんだけど、自分の心の中では実はこう言う葛藤が…。本当に恐怖心に苛まれるの、点を取れないと。一試合でも点を取れないと一生このまま点が取れないんじゃないかと不安になる。

玉乃 すごい話だね、それ。キーパーとストライカーは特別というか、他のポジションの人からするとトクたちのその気持ちを完全に理解するのは難しいかも。それとももしかして、トク自身、得点ということについて何かトラウマでもあるの?

都倉 なんだろうね。まー挫折の人生というか、中二の時とかは、身長が劇的に伸びた人たちにわっと抜かれたり、中三のときには、中二にスタメンを取られるようになったり。ユースに上がれなかったり、高三でもまったく試合に出られずだったし。点を取ることで自分の存在意義みたいなものを感じているのかも。大学(慶應義塾大学)に行きながら、フロンターレに入ってからも、またどえらい壁にぶつかったり。(編集部注/当時川崎フロンターレでは、同じポジションにジュニーニョやフッキが在籍)

玉乃 点を取らなければ、それが挫折に直結する。本当に厳しいポジションだなー。

都倉 でも挫折を挫折として認識できるのがスポーツのいいところ。もちろん時として残酷ではあるけれど。幼い時から、親父が超スパルタで、毎日小学校までの2キロを走って通っていた6年間もそうだし、継続は力なりで、ジョギングなんて地味だけれど、地味な作業の積み重ねでしか物事ないからさ結局。点が取れない時や、何か物事が上手くいかないというのは、何かしら悪い習慣があるんだろうし。

玉乃 本当にいつもストイックだよね。ちなみに僕は認めないけど、トクは、イケメンで幼稚舎から慶應ボーイで華麗なる都倉一族の末裔っていう世間のイメージがあるもんね。僕は絶対認めないけど。

都倉 ははは。自分がサラブレッドだと思ったことは一度もないけど、周りはそう思っているんだろうなと感じることは確かにあるかも。完全に誤解なんだけどね。得なのは、直接会うと、意外と人間臭いと思ってくれて、いい印象になることがあるからいいんだけれど。

玉乃 今シーズンの目標はどお?やっぱりJ1得点ランキング2位?

都倉 ちゃうわ(笑)  目標はあくまでも残留になるかな。J2で優勝するよりJ1残留がはるかに難しいと思うし。自分の数字としては二桁得点を目指したい。もちろん厳しい戦いになることは覚悟しているけど、壁にぶつかるときほど成長できると信じているし、J1の舞台を楽しまない手はないよ。

玉乃 ところでさ、トク僕より2歳年下だよね?

都倉 あれ?そうだっけ?淳ちゃんだからついついいつもため口に。これ、Jリーガーあるあるでしょ(笑)

都倉賢(とくら・けん)プロフィール

北海道コンサドーレ札幌所属のセンターフォワード。時折見せる規格外のゴールやゴールパフォーマンスで、世界的なニュースになることも。慶應幼稚舎出身のJリーグ界きっての慶應ボーイ。しかし泥臭いプレーや、人間味溢れる素顔とのギャップに、多くの人が魅了され続けている。