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波戸康広×玉乃淳 “今の時代、二足のわらじは当たり前”

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新たな層の獲得のために僕がまず提案したのは、将棋のイベント。

玉乃 まず、どのような仕事から取り組まれたのですか?

波戸 1年目から一番興味があったのは、来場促進ですね。

玉乃 なぜそこに興味が?

波戸 現役時代、日産スタジアムのピッチに立って、これだけ立派なスタジアムなのになぜ満員にならないのかという疑問がありました。代表戦で、満員の日産スタジアムを経験していて、「クラブでもあの雰囲気のなかで毎回試合ができれば、選手のモチベーションアップにもつながるはずだ。」「どうしたら、もっと多くのファンやサポーターの方に足を運んでいただけるのだろう。」と、頭を悩ませていました。

玉乃 理想を言えば、サッカー専用スタジアムだったらもっと良かったですよね。

波戸 日産スタジアムが素晴らしいスタジアムであるのは間違いありません。一方で、キャパが4万人ぐらいの専用スタジアムがあればと考えることもあります。これはもう、クラブだけの問題じゃないですけど、やがて携わっていかれればという思いはあります。専用スタジアムはひとつ鍵になってくるのかな、と。

玉乃 トラックの有無で臨場感にはどうしても違いが出てきますよね。専用スタジアムのピッチの近さは半端じゃない。僕なら、毎週観に行きます。そのチームが好きじゃなくても行きます。

波戸 ははは。気分的にも酔いしれるかもしれませんね。

玉乃 東京と横浜に専用スタジアムが少ないのは問題ですよ。

波戸 ブンデスリーガの解説の仕事もやらせてもらっていますが、ドイツの専用スタジアムを見ると、すごく盛り上がっているなと感じます。

玉乃 ちなみに、来場促進について、波戸さんなりのアイディアとは?

波戸 まずは新しい層を獲得しなければと、僕がまず提案したのは将棋のイベントでした。

玉乃 波戸さんと言えば、将棋ですよね!日本将棋連盟の親善大使というお顔もお持ちですよね!

波戸 もともと趣味だったのが、少しずつ仕事にもなってきましたね。よくある選手アンケートにも趣味の欄に「将棋」と書いていたのですけれど、先輩からよくイジられました(笑)。なんやそれって。

玉乃 将棋はいつ頃から始めたのですか?

波戸 小学校3年生ぐらいです。

玉乃 じゃあ、めちゃくちゃ強いはずですよね!

波戸 いやいや。小学校の時にある大会で優勝して、そのまた次に大きな大会に出られたのですけれど、当時はサッカーもやっていて、大会の日がサッカーの試合と重なったことがあって、そこで僕は、サッカーの試合を選びました。

玉乃 まさに運命の分かれ目。もしそこで将棋をとっていたら…。

波戸 今頃はもう、絶対に「波戸」か「羽生」ですよね(笑)。

玉乃 間違いない(笑)。今はどのぐらいのレベルなのですか?

波戸 アマの初段免許を取って、今は二段に挑戦中ですが、もう少し時間がかかりそうです。

玉乃 サッカー界で波戸さんより強い人は当然いないのでは?

波戸 そんなことないと思いますよ。チームメイトだったオムさん(小村徳男)も将棋が好きで、昔、指していた時は僕が勝つ時もあれば、オムさんが勝つ時もありました。しばらく指していないので、今はどうか分からないですけど。鈴木隆行も好きで、よくNHKで将棋の番組を観ているというので、それならオムさんと隆行も含めて、新しいイベントができるなって。連盟の方にも話したらすごく喜んでくれましたね。