TAMAJUN Journal

前園真聖×玉乃淳 “ゴールは決めない”

対談㈪
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タレントとして大活躍の多忙な日々をおくる前園真聖氏。

サッカーダイジェスト連載時、コーナーの最終回を飾ったインタビューです。

28年ぶりに出場した1996年のアトランタオリンピックでは、キャプテンをつとめ、ブラジル撃破の立役者として時の人となりました。その後の暴行事件による転落人生、そしてまさに谷底からの復活劇。インタビューを通して、苦境から這い上がった強いメンタリティとサッカー仲間の存在に触れることができました。

サッカーに救われた

誤解を恐れずに言えば、

とにかく「切り替え」が

必要だと思った。

 

玉乃 グアムで焼き肉に連れて行ってもらって以来ですね。それにしてもビックリしました。あの事件(2013年10月13日、泥酔状態でタクシー運転手への暴行容疑で逮捕。翌日に処分保留で釈放)。でももう10年くらい前のような気がします。

前園 いや全然だよ。まだ1年半ぐらいしか経っていないから。

玉乃 サッカースクールもやっていますし、親御さんへの説明とか大変だったのではないかなと思っていました。

前園 すぐに謝罪会見を開いてもらって、まずは自分のスクールにも行かせてもらって。でもその時、逆に「頑張ってください」と温かい言葉もかけていただいた。子どもたちからも応援してもらって、そういうのが本当に支えになった。

玉乃 とはいえ、辛い時期を過ごされたと思いますが、いかに気持ちを切らさずにいたのですか?

前園 誤解を恐れずに言えば、とにかく「切り替え」が必要だと思った。当たり前だけど、反省したし、落ち込んだし、「この歳で何やっているんだよ」って自己嫌悪に陥った。でも、やってしまったことをいつまでも引きずるより、次にどんな行動を取るべきかを考えた。現役時代で言えば、壁にぶつかったり、失敗もあったりで、そこからどう這い上がっていくのか…、そのメンタルはサッカーで鍛えられたと思うんだよね。

玉乃 一緒にプレーしたヴェルディ時代には、監督と衝突して試合に出られないこともありました。

前園 それでも辞めなかったし、バッシングされても、諦めずに現役を続けてきた過去があるから、「負けちゃいけない」というか「もう一度、やらないと」という気持ちを常に持っていたのは確かだよ。

玉乃 サッカーに救われた、と?

前園 サッカー仲間のサポートも大きかった。事件の後、4か月ぐらいの自粛期間があったけれど、すでに決まっていたイベントやサッカー教室の仕事を、自分ができない代わりに、ラモス(瑠偉)さんや福田(正博)さんたちが手伝ってくれた。手を貸してくれた人たちへの感謝の気持ちとともに、サッカーのおかげだと救われる想いだった。

玉乃 ラモスさんも福田さんも熱い人ですからね。彼女の存在も大きかったのでは?

前園 そうだね。愛想を尽かされてもしょうがないと思っていたけど、彼女だけでなく、彼女のご家族も、自分の家族も含めてみんながサポートしてくれたよ。

玉乃 ありきたりですけど、家族とか彼女って最高ですよね! 欲を言えば、奥さんだったらもっと最高かもですね。早く結婚してください。期待しています(笑)。

前園 ははは。