TAMAJUN Journal

戸田和幸×玉乃淳

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刺激的だった2014年ブラジルワールドカップ直後の取材に応じていただいたゲストはこの方。ワールドカップといえばこの男、日の丸と赤モヒカンの「ラストサムライ」こと戸田和幸氏。

日韓ワールドカップでの活躍は記憶に鮮明で、名門トッテナムに在籍しプレミアリーグにも確かな軌跡を残した伝説のフットボーラーですが、僕にとっては現役時代から可愛がっていただいている先輩。

「チームが勝つためだったら何だってしてきた。」と言い切る闘争心はどのようにして生まれて来たのか、その核心に迫ったインタビューでした。

感じたことを行動に移し、チャレンジするなかで海外にも出ていった。

玉乃 戸田くん、やっと会えました!! 嬉しいです。

戸田 玉ちゃん、相変わらず元気そうだね。なんかさー、君が履いているその赤いパンツとかを見ると、なんていうのかな、ゲストを立てるんじゃなくて、「俺のほうがお洒落ぞ!!」「俺のほうが勝ちだ!」「俺のほうがかっこいい!」みたいなオーラがビンビン伝わってくるんだよね。

玉乃 いきなりイジメるのやめて下さい(泣)。でもホント、戸田くんにはいつも感謝しているんです。〝東京ボーイ〞だった僕が初めて地方クラブに移籍した時も、心配してくれて毎日のように電話をかけてきてくれたり……。つまりは、オンとオフの人格が違いすぎて(笑)。試合中のアドレナリンMAXの戸田くんからは想像できない優しさに、戸惑いを感じました。

戸田 サッカーをしている時は、とにかく勝負に勝ちたかったし、高く評価されたいし、もちろんお金だってできるだけたくさん欲しかった。なによりも、クラブに関わる人たちやサポーターみんながハッピーになるには、自分はどういう風に毎日を生きればいいかをすごく考えていたんだ。そういうスタンスでサッカーをしている人がどれくらいいるのかなって考えると、正直、分からないけど、でも俺はそうやって選手時代を生きてきた自負がある。それに自分が感じたことは行動に移してチャレンジするなかで海外にも出て、まあ、納得いく活躍はできなかったけど、その経験を決して無駄にしないよう日本で活かそうと考えてプレーしてきた。

玉乃 戸田くんのアグレッシブな姿勢は、時として他者との衝突も起こしてしまったのでは?

戸田 もちろん監督とギクシャクしてしまったことも確かにあった。若い頃は監督だろうがなんだろうがフラットな関係だと思っていて、現状よりもより良くなるための議論や言い合いならいいじゃん、と思っていた。極論を言えば、例えば10個のことを言って5個間違っていたとしても、あとの半分が正しければOKみたいな。それぐらい一生懸命だった。でも監督からすれば、俺なんて子どもみたいな年齢だし、あっさり突っぱねられたりもしたね。チームメイトとの関係もそう。俺は本当にはっきりしているから。チームが良くなるため、勝つためだったら、120%で意見をぶつける。清水の時も、中心選手だったアレックス(三都主アレサンドロ)と毎試合のように喧嘩していた。いや、喧嘩どころじゃないな。胸ぐらをつかみ合って、もうバッチバチ状態。でも勝ったらお互いに肩を組んで、笑って喜びを爆発させていた。まあ、そこまでやる必要があったかどうかはひとまず置いといて、やっぱり上手くいかない時も多かったかな。もうちょっと大人しくやっていれば良かったのかもね(笑)。