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根占真伍×玉乃淳 “ケガと歩んだ選手生活”

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自分にしかできないこと

玉乃 その膝の痛みの経験を、誰かのために活かすようなことを考えたことはありませんか?

根占 それ、今後、間接的な形でサッカーに関われる可能性かもしれないね。「膝のケガをしたら、根占まで連絡を!」みたいな。

玉乃 僕、そういうの、すごく需要あると思うんですよ。結局、ケガを我慢して乗り越えたことが、いまの家庭の礎になっているわけですよね。あの試練を放棄してチャランポランに生きていたら、いまの家族はないですから。だから、「とりあえず、ケガをしたらこちらへ!」みたいに、メンタル面でもなんでも相談にのってもらえたら、スポーツ選手助かるんじゃないかなって思いますよ。

根占 需要あるなら、してみたいな。そういうのって、お金云々じゃないもんね。少しでもケガをした選手の役に立てたら嬉しいかも。経験したことあれば、わかるけれど、リハビリも忍耐の連続で、3歩進んで2歩さがる…なんてものでなくて、3歩進んで4歩さがるみたいな日々をすごすからね。ツライよね。

玉乃 トップレベルのプロ選手でなくても、例えば中高生の世代で、ケガのためにスポーツ選手としても夢をあきらめなければならない選手もいるわけですから。でも人生はそこで終わるわけではなくて、一歩ふみだして、また夢を追うこともできるし、そこから歩き続けることができるんですよ。そう意味では、根占くんの経験って、同じような境遇の人たちにとっても、非常に貴重なんだと思います。

根占 そうだね…活かせるかもね、僕の経験も。

それにしても考えさせられるね、この対談。自分だけだとね、実は怖くて過去を振りかえったり、現状と向き合ったり、できないからね、普段。今日は話せてよかったよ。大きな会社に勤めて、一見「安定」というものを手にしたような気もするけれど、まだまだ勝負をする機会あるってことも、気づかされたし。ただ、唯一無二というか、僕にとって絶対的に揺るぎない一つの基準は、「家族がそばにいるということ」だな。それにも気づかされたよ。ありがとう。

玉乃 こちらこそ!わざわざ沖縄からきてくれて、ありがとうございました。お互い刺激しあってこれからも生きていきましょう!

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根占 真伍(ねじめ・しんご)プロフィール

ヴェルディの下部組織出身。東京ヴェルディや横浜FC、ロアッソ熊本など、10年間プロとしてプレー。正確なパスとチームへの献身性は、どの監督からも高い評価を受け、各所属チームではスタメンでプレーすることが多かった。一方で先天性の膝の持病をかかえ、幼少期からケガと戦い続けた。引退後は沖縄に移住し、大手企業に就職。現在、海のある心温まる生活環境で、家族4人で幸せに暮らしている。