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根占真伍×玉乃淳 “ケガと歩んだ選手生活”

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奇跡の女性

玉乃 リハビリのときと、メンバー外のときほど、選手にとってツライときはないと思います。そんな状況が、10年間のうち5年間もあったわけですよね?その苦しい状況を乗り越えられたのは、完全に奥さまのおかげですよね!?

根占 そうだね(笑)…24歳で結婚して、妻が一番大変だったと思う。

玉乃 たしかに。若くしてこういう「わけあり物件」な旦那を支えるってね。しかもタレントをやっていたわけじゃないですか、彼女自身が。

根占 たしかに(笑)。

玉乃 芸能界から退いてまで、根占くんを支える決断って…。

根占 本当に感謝だね。

玉乃 で、現役時代の大変さもさることながら、引退してからも路頭に迷ったわけですよね?何をしたらいいんだろうって。それでも応援してくれるって、どれだけ根占くんのこと好きなんですかね。

根占 ありがたいね。

玉乃 ありがたいっていうか、ボランティアなのかな?

根占・玉乃 ははははは。

玉乃 だってツライよね?逆の立場にたって、もし毎日奥さんがケガして帰ってきたら。

根占 絶対落ち込むよね(笑)。でもホント、一度もイヤな顔をされたことがなかった。たしかに、いま考えると凄いことだよね。

玉乃 国民栄誉賞あげたいですね!!

根占 たしかに(笑)。厳しい業界でタレント活動していたことも勝負の世界を理解してくれた一つの理由なのかも。「最後までやりとげて。」って言ってくれた…泣けてくるね。

玉乃 一方で、東大出身のお医者さんと結婚されてしまった、僕。

根占 (笑)。

想像を絶した引退後の苦悩

玉乃 痛みとともに歩んだ10年間も想像を絶するほど大変だったと思うんですけれど、引退後のこれまでの3年間も大変だったんじゃないかなと思っていました。そばで見ていましたが。

根占 どちらかっていうと引退後の方が想像できていなかったかもしれない。思ったより大変だったというのは、正直あるな。引退決意したときはノープランだったからね。タイミングよく、知人の紹介でお仕事の話をいただいて、チャレンジしようかなと思った。業種で選んだというよりは、知り合いの紹介だからという感じだった。

玉乃 でも、知人の紹介だからといって、よく「じゃあ、これやろう!」って、すぐなりましたね?不動産関係ですよね?

根占 そうだね…でも結局、そこの会社9ヵ月でやめることに…家族は沖縄に移っていて、東京で単身赴任だったから…やはり家族と一緒に住みたかったかな。会社の人たちは本当にいい人ばかりだったけれどね。もう少し現役時代から引退後のイメージ持っていたほうがよかったかなって、いまは思っている。で、沖縄で家族と一緒に暮らすことを決意して…仕事探さなければならないから、自分で電話して面接受けに行って、就職。いざ沖縄に移住することになるんだけれど、自分にとってはまったく未知数の沖縄でしょ、引退して初めて就職したときより心配は大きかったよ。怖かったなぁ。で、そこの会社で半年くらいかな、働いて…また知人から…転職の話をいただき、同じ沖縄県内で転職を…いま3社目

玉乃 どんだけ行き当たりばったりですか。

根占 沖縄で家族と一緒に住むことを最初に決めたから仕方ない部分もありますよ。家族と一緒に住むことが最優先だったから。そこが一番大事なところだから。

玉乃 その状況下で自分にあった楽しい仕事を見つけるっていうのは、かなり難しそうですね。

根占 ギャンブルみたいなものだよ。

玉乃 大きな組織の中で働かれていると思いますが、具体的な仕事の内容は?

根占 住宅に関わる設備をメーカーから販売店に対して卸しています。

玉乃 勝手な想像なんですがね、根占くん自身、そんなに面白くはないと感じていると思えるんですが、実際はどうですか?

根占 いまいる会社は業界では名も通っているし、安定という意味で家族にとってはいいのかなと思う反面、大きい会社での大変さというか、縛りのようなものが、当然いろいろあるね。

玉乃 そこでよく馴染めていますね?根占くん、昔からマイペースだから(笑)。失礼ながら、沖縄の人って時間にルーズで守らないイメージなんですが、会社はどうなんですか?

根占 会社は当然時間守るよ(笑)。納期のある仕事でもあるし、リズムがゆったりはしているけれど、もちろんちゃんと納期守るよ、沖縄だって。でも刺激は少ないかな。自分にとっては子供を育てるという意味で、とてもいい環境ですけれどね。

玉乃 愛されていますよね、常に。引退してからもこんな仕事あるよとか、沖縄でも知り合いの方から転職のお話いただけたりとか。

根占 たしかに。

玉乃 愛されるキャラなんでしょうね。そういえば小学生の頃から日本一キャプテンらしくないキャプテンでしたもんね。キャラが濃くないというか、存在感ないというか(笑)。

根占 ははは、自分でもそれは思います(笑)。なんでキャプテンなんてやっていたんだろう。しかも3年間もやっていたからね。

玉乃 現役時代の膝のケガの苦しさに比べたらなんでも乗り越えられちゃいますよね、きっと。キエーザ、ロナウド。根占…って、プレースタイルは他の2人とまったく違うのに(笑)、なんで根占くんがその痛みを授かったんですかね?神様とかそういうレベルの話になりますかね、「なんで俺だけ?」って。誰かのせいにしたくはなりませんでしたか?またケガの話に戻っちゃいますが。

根占 誰かのせいなどとは思わなかったよ。やっぱり助けになったのは妻の存在。あと、やっぱりサッカーが大好きだったからね。

玉乃 それだけ好きだったサッカーと全く関わりがない環境に、いまいると思いますが、もう関わらないのですか?関わらないで、すむものなのですか?

根占 引退直後は、もうサッカーに関わることはないと思っていましたが、いま少し時間が経って、完全にはなれてしまっていることに対して、ちょっと寂しい気持ちもあります。なんらかの形で繋がっていたいなって思っています。具体的なプランはありませんが、これだけサッカーに携わってきて、膝のケガともあんな思いをしながら付き合ってきたのにって。